妖魅百物語
百物語ハ古ヨリ行ハレシ民ノ遊戯也
百ノ蝋燭二向カヒテ各々怪ヲ語リ
終エレバ一灯ヲ吹消ス
百話終エレバ忽怪至ルト云ヘリ
●本頁は、わたくし雨月妖魅堂による、一人百話語りである。
今まで読み聞きしてきた数多の妖怪・怪異譚を、自分の手で文章化するのは兼ねてからの目標であったが、このサイトを始める上でとうとうそれが叶った。また、幾つかの怪談には挿画を付けることも出来た。
怪談の中には古今の怪談集から拾った話もあれば、何処かで聞いたものをうろ覚えのうちに書き出したものもある。いい加減なものだが、お読みになる方も是非軽い気持ちでお楽しみ頂きたい。
●また、本頁は主に、江戸時代の怪談集や妖怪図鑑の現代語訳という形で成り立っている。多くの素晴らしい怪談を書き残してくれた先達に感謝の意を表すとともに、これら偉業を21世紀の世に送り出してくれた出版社各位、または編者の方々にも、この場を借りてお礼申し上げたい。
参考文献に関しては、大抵は該当頁で触れているが、頻繁に引用させて頂いたものについては、この場で挙げる事とする。
- 『鳥山石燕 画図百鬼夜行』(高田衛・他編/国書刊行会)
- 『絵本百物語 桃山人夜話』(多田克己 編/国書刊行会)
- 『妖怪の本』(学研)
- 『日本怪談集 妖怪編(上・下)』(今野円輔/中公文庫)
- 『江戸怪談集(上・中・下)』(高田衛 編/岩波文庫)
- 『百物語怪談集成(正・続)』(太刀川清 編/国書刊行会)
- 『近世奇談集成1』(高田衛・他 校訂/国書刊行会)
- 『耳嚢(1,2)』(東洋文庫)
- 『日本随筆大成』各巻(吉川弘文館)
- 『学校の怪談大事典』(学校の怪談編集委員会/ポプラ社)
- 『学校の怪談(全九巻)』(常光徹/講談社)
- 『百鬼解読』(多田克己/講談社)
- 『東西不思議物語』(澁澤龍彦/河出文庫)
- 『妖異博物館(正・続)』(柴田宵曲/ちくま文庫)
- 『怪談』(ラフカディオ・ハーン、平井呈一訳/岩波文庫)
それでは百物語をお楽しみ頂きたい。ただし怪異が起こっても、雨月妖魅堂は責任を負わない。