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第七十三話:垢なめ

解説:鳥山石燕はこの妖怪を、舌を出した河童のような姿に描いている。垢なめについては、「古今百物語評判」に詳しい。

●或る人の言うには、
「垢ねぶり(垢なめのこと)というのは、古い風呂屋に住む化物だと言われています。荒廃した屋敷などに居ると言うことを聞きましたが、私にはその名の意味が理解できません」
すると先生(而慍斉先生。この本の作者である山岡元隣の号)はこう答えられた。
「垢ねぶりという名は尤もなものである。一般に、全ての生き物とは自分が生まれた所のものを食すものだ。例えば魚は水から生じて水を飲み、虱は穢れから生じてその穢れを餌にする。ならばこの垢ねぶりも、塵垢の気が積み重ねられた場所から変化し、誕生するものなので、垢をなめてその身命をつなぐのだ。これは必然の理である」

妖怪漫画の巨匠・水木しげるは、この妖怪を人間の出したゴミや廃液が混ざり合って巨大化した怪獣のような存在として描いた。最後は太古の植物の種を植え付けられ倒れ、東京を巨大な森にした。


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