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第九十四話:一つ目小僧

解説:目が一つしかない少年の妖怪。日本では最も有名で人気の高い妖怪の一つであろう。
事八日の日に里に現れる疫神の一種で、其の日には外に出る人はいないという。
また、目籠が苦手だと言われているが、これは籠の目一つ一つが、一眼の一つ目小僧を脅かす為である。
「怪談老の杖」という怪談随筆集には、掛け物に悪戯した少年を叱ったところ、
「だまっておれ」
と言って振り向いた顔が一つ目だったという話が載っているそうだが、私は未読である。

民俗学者・柳田國男曰く、昔は一つ目に何らかの霊的な力が有ると信じられていたので、神官がわざと片目を潰し、祭事を行ったことがあったという。神が目を傷つけたという話も多く、一つ目小僧もそんな神の零落した姿であるということだ。


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