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第七十六話:おとろし

解説:名前と姿のみで、伝承、特徴等が一切伝わっていない謎の妖怪。

この妖怪は「画図百鬼夜行 前編風」に見える。
鳥山石燕は、神社の鳥居に捕まり、鳩を握りつぶしている髪の長い妖怪を描いている。石燕より前に描かれた「化物づくし」にも、同一の姿の「おどろおどろ」という妖怪が登場するが、「おどろおどろし」とは気味が悪い、恐ろしいという意味の形容詞である。「おどろおどろ」が「おとろし」となったのは、原典の「おとろ/\」という表記の「/\」の部分を「し」と読み違えた結果であろうか?
「嬉遊笑覧」の化物絵の項には、「おとろん」という名があるが、おそらくこのおとろしと同じ姿をした妖怪なのだろう。


水木しげる氏は、氏の代表作である「ゲゲゲの鬼太郎」の中で、ある科学者が実験の失敗で妖怪化してしまい、この妖怪になったとしている。正義のためとは言え、妖怪化した少年の父親を殺さなければならなかった鬼太郎の後姿が、どこか寂しげであった。


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