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第七十五話:雪女

解説:ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の「怪談」で有名な女の妖怪。

●ある木こりの親子が山へ行ったところ、吹雪で帰れなくなり、仕方なしに山小屋に泊まった。すると、吹雪の吹き荒れる中、二人の泊まって居る小屋に一人の白く、美しい女が現れた。この女こそ雪女であった。雪女は眠っている父親のほうに息を吹きかけ凍死させ、怯えている息子のほうを見ると、
「このことは絶対誰にも喋ってはならぬぞ」
と言って、山小屋から出て行った。息子は父親の凍死体とともに夜を明かした。

その後、息子は一人の美しい女性と結婚し、子供を何人ももうけた。そんなある時、男は言った。
「お前の顔を見ていると、昔俺が経験した不思議な出来事を思い出す。その時俺は綺麗な白い女を見たのだが、それがお前にそっくりだったのだ」
すると嫁は答えた。
「まあ、そのお話を聞かせてくださいな」
男は山小屋での出来事を全て語った。すると女は悲しい顔をして言った。
「私こそがあの時の雪女です。もしあなたが私のことを喋れば、私があなたの命を取るつもりだったのですが、今となってはあなたの命を取ることは出来ません。あの子達のこと、どうぞ宜しくお願いします」
そうして雪女は白い霧となり、消えてしまった。


「古今百物語評判」は、自然界のものが多く積もれば生き物が生じるとし、雪女もそんな風にして出来たものであろうと書かれている。また、雪女は地方によっては産女のような性質を持つとされる。


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