第十六話:狂骨 解説:播州姫路などに伝わる皿屋敷の怪談、鈴木光司の怪奇小説「リング」―怨霊と井戸は実に密接に関係している。これもかつてより、井戸が異界への入り口と考えられていたためであろうか? 鳥山石燕の「今昔百鬼拾遺」では、狂骨もそんな井戸の妖怪として描かれている。曰く「狂骨は井中の白骨なり。世の諺に甚しき事をきゃうこつというも、このうらみのはなはだしきよりいふならん」 方言で甚だしいという意味の「きょうこつ」なる言葉があるというが、果たしてこの妖怪の正体とはいかなるものであろうか?
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