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第六十一話:釜鳴り

解説:「白沢避怪の図に曰く、『飯甑声をなす鬼を斂女と名づく。此の怪有る則(とき)、鬼の名を呼べば、其の怪忽ち自から滅す』夢のうちにおもひぬ」(画図百器徒然袋)

釜に水を入れて火をつけ、湯が沸きあがると牛の吼えるように釜が鳴るという。この現象を利用して、吉備津神社などでは吉凶を占った。もし釜が勢い良く鳴った時は吉、少しも音が鳴らない時には凶であるという。
鳥山石燕の書いた「鳴釜」の絵でも、妖怪が吉凶占いをしている様が描かれている。この妖怪は、占いに使われた釜の九十九神であろうか。

ちなみに、釜の占いを無視して結婚した二人の、世にも恐ろしい顛末を描いているのが、上田秋成「雨月物語」中の一篇「吉備津の釜」である。



(※:二重括弧の中は、書き下し文。本来は漢文である)


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